数年前、私は時々、妻がITを教えている学校へITセキュリティーについて学生と話をするために訪問していた。
実際、私は親友のエディー・ウィリアムと共に、セキュリティー上の問題「ICTセキュリティー(Information・Communication・Technology)と若い世代・子供達への教育」に対する生徒の知識と態度についてUKとベルギーの間でいくつかの研究データを収集し、それを基に論文を書いた。
また、私達は同じデータを引用しAVIENガイド(the Anti-Virus Information Exchange Network)として企業向けにマルウェアプロテクションの章も加えた。論文を書いたのは6、7年前のことだったが、若い世代のオンラインの安全性は継続的な問題です。
一方、Urban Schrott ESETアイルランドの同僚は、同じ問題を考慮しながら、思いもよらない反響に直面した。教師が授業中にある程度「親代わり」として行動することが見込まれており、いくらか親の役割を果たすことも期待されているからだ。
実際、この問題についての考え方は議論が必要であり、住んでいる国によっても大きく意見が異なるが、教育者は、彼らの教育役割をはるかに超えてベビーシッターやオーペアの役割に近い領域まで拡張されていると感じている。Urbanの記事には基盤の教育問題よりもむしろITの問題が重要視され、「Webがアイルランドの親代わりになっている?」など取り上げられている。
ESETアイルランドはアイルランドの親達がどのように子供のオンライン使用状況を監督しているかを調査するため、Amarachリサーチに調査を依頼した。
驚かない方達も多いかもしれないが、サンプル数1,000を超える両親のうち、73%の両親が子供のWebアクセスを監視していないと結果が出ている。しかしながら、どんなに多くの子供達がもっと若い年齢で監視なしの状況でWeb閲覧しているかを知れば、もっと驚くかもしれない。少なくとも私はそうだった。
Urbanはほとんどの親達が「子供達の方が遥かにコンピュータについて知識がある。それなのにそれをどうやって監視すればいいのだ?」という意見を持っているだろうと示唆している。
私の経験から言えば、多くの教員達(中には少なからずもIT関連の科目を教えている教師)も生徒が彼らよりも遥かにインターネットに精通していることに同意するだろう。
また、多数の10代の子供達は教員や両親よりはるかに知識があると確信している。しかし、子供達はインターネットのセキュリティについて精通しているだろうか?
Facebook を自由自在に操れるということと、コンピュータサイエンスのやり手だということには大きな違いがある。(ここで注意しておきたいのは、低年齢層はFacebook アカウントを持つべきではないこと)
また、私達は自宅に居ながらバックドア、トロイの木馬、バッファーオーバーフローといったコンプュータウイルスの世界にさらされている。しかしながら、Urbanは多くの対応策は技術的な知識というよりも常識の範囲であることを示唆しており、若い子供達のオンライン上でのライフスキルを発達させるよう助けることは親の役割だと考えている。
「オンラインライフスキル」
*危険性について知り、議論する。若い子供達と安全性の問題について学ぶことは親と子がお互いから学ぶことができる家庭内でのプロジェクトともいえるだろう。
*プライバシーの問題とは単に道徳的な問題だけではなく(道徳的な問題としても重要であるが)実質的に危険な影響を及ぼす面もある。
*Web(特にソーシャルメディアサイト)は、あなたやあなたの子供が会ったことがないかもしれない人々との社会的交流の場とも言える。Facebook を小児性愛者の遊び場というのは誇張したアイディアかもしれないが、フィクションではない。
私の子供達がこの様な年齢層だった時に比べ、最近はオンラインから子供達の安全を守ることが難しくなってきている。子供達は自分用のコンピュータや電子機器を持つようになってきている。(何度も言っているが、スマートフォンはコンピュータであり、ますます多くの携帯電話がスマートフォンとなってきている。)こういったことから単に家のコンピュータをロックするだけの問題ではなくなってきている。
あなたは本当に子供達に彼ら自身の安全管理を委ねることができますか?
これは、ただ子供達の世話をするだけという問題ではなく、複雑で相互に連結し合っているオンラインの世界では、あなたが考えたこともないような方法であなたの子供がオンライン上の不運に遭遇し、親に衝撃を与える可能性がある。
出典:bolg.eset.com