2012年7月10日火曜日

旅行者が知っておくべきポイントー旅先におけるデータ管理とデジタル機器の個人情報について、

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多くの家族にとって、夏は旅行計画を立てる時期だと思います。

しかし、あなたの夏の旅行計画に「データ管理とデジタル機器のセキュリティ対策」も含まれていますか?

どのデジタル機器を旅行に持っていくご予定ですか?
そのデジタル機器にはどのような種類の情報が保存されていますか?
そのデジタル機器で、どのような情報にアクセスできますか?

これらはとても重要なことです。

なぜなら、あなたのデータやデジタル機器は、犯罪者のターゲットになっているからです。


あなたが旅行している最中も一緒です。そうした犯罪者から身を守る方法を紹介しますが、まずは、以下のことを考えてみて下さい。

もし誰かがあなたのスマートフォンを盗んだら、何が起こると思いますか?
あるいは、家族旅行に持って行こうと考えている会社のラップトップが盗まれたら、どうなると思いますか?

はっきり言ってしまいましょう。

仮に、あなたが私のiPhoneを奪い、セキュリティーコードをパスしてしまえば、個人情報にアクセスが可能です。

仮に暗証番号を言い当てられたなら、銀行口座も分かります。さらに言えば、メール内容を盗み見できますし、FacebookやTwitter上で、なりすましも可能です。


なぜ、悪い人たちは、そのような不正を起こそうと思うのでしょうか?私だけでなく、あなたに、あるいはあなたの家族に対してもです。

答えは簡単です。お金です。

闇のマーケットがあり、誰でもそこでデータを売れるのです。

銀行口座の詳細から、ユーザー名、パスワード情報まで、色々なデータが売買されています。その闇市で、データを売り、生計を立てている人達がいるのです。

もちろん、盗んだデジタル機器を売って生計を立てている人も居ます。スマートフォンからiPod、iPad、ノート型パソコン、電子書籍端末、タブレットまで、全てです。

今年の夏、サイバー犯罪や、古典的な盗難で痛い目にあわないように、いくつかの対策をお教えします。


デジタル機器本体の安全対策

まずは、デジタル機器そのものを守るように努力しましょう。

心に留めておいて下さい。犯罪者や悪い人たちは、旅行中や休暇中の人々を狙ってきます。

旅行中は、警戒がゆるみがちだからです。旅先では行動が軽率になりがちなのかもしれません。


家を出る前に

・もう一度、考えてみて下さい。本当に全てのデジタル機器を、持って行く必要がありますか?身軽に旅行をしてみませんか?四六時中デジタル機器を触っている生活から、離れてみてはどうですか?

ストレス解消には良いかもしれません。荷物も減りますし、失くす可能性も減ります。


・お手持ちのデジタル機器に書いてあるシリアル番号をチェックして下さい。プラスして、スマートフォンや3G/4G端末、例えばタブレットや電子書籍端末のサポートナンバーを控えて下さい。デジタル機器が盗難にあった場合、キャリア(*訳注:通信サービスの提供会社)に盗難の連絡と、サービスの停止が要求できます。

デジタルデバイスの機能を停止させ、遠隔操作でロックを掛けられるかもしれません。(契約書をチェックして下さい)


・ロックや追跡が可能なソフトウェアの購入を検討してください。(アンドロイド端末向けのESET Mobile Securityや、ラップトップ向けのLoJackなど)


・お手持ちのデジタル機器に保険を掛けてみてはどうですか?キャリアの用意する保険でも良いですし、例えばSafewareのような外部の保険会社でも良いです。


旅行中には

・デジタル機器を車内の見える場所に、放置しないで下さい。もし鍵が掛かるなら、ダッシュボードの小物入れに隠しましょう。もしくは、トランクが良いです。ですが、目的地に到着したその駐車場で、トランクに入れないで下さい。(*訳注:盗っ人に見られているかもしれないからです)入れるなら、到着する前に、予め移しておきましょう。


・デジタル機器は、ホテルの部屋にある貴重品保管場所に入れておきましょう。もし、部屋にあればの話です。もし無ければ、持って出ましょう。安心です。ノート型パソコンを持ったまま食事に出かけると大変かもしれませんが、安心ではあります。


・デジタル機器を人目に付く場所で使うときは、常に周りに注意して下さい。交通量の多い通りや、ショッピングモール、イベント会場などで、泥棒がよく使う手口があります。デジタル機器をわし掴んで、走り去る、単純な方法です。


ネットワーク接続の安全対策

旅行者に対する、ハッカーの比較的新しい手口が、FBIとIC3によって明らかにされました。

IC3とは、インターネット犯罪の相談窓口です。彼らによると、ホテル内のインターネットサービスも危険だと、警告されています。

ハッキングの脅威は、旅先の不慣れさにつけ込んでくるのです。


外国のホテルでインターネットに接続しようとする旅行者は、接続方法が分からなくて、苦戦するケースが目立ちます。

悪意を持った人たちは、その瞬間を狙ってきます。

接続作業の最中に、ポップアップメッセージを表示し「ネット接続したければ、このソフトウェアをインストールしましょう」と、誘い掛けてくるのです。そのソフトには、マルウェアが仕込まれています。

以下にいくつかの対策をあげておきます。あなたのデータを色々な攻撃から守って下さい。

・旅行に出る前に、オペレーションシステムと、アンチウイルスソフトのバージョンアップを行なって下さい
・出かける前に、データのバックアップを取って下さい。(そのバックアップを、安全な場所に保管して下さい)
・パスワード保護を確認し、タイムアウトによって接続が中断しないように、ノート型パソコン、タブレット、スマートフォンなど全ての機器を設定しなおして下さい。
・可能なら、一流の、ホテル向けインターネットサービスプロバイダーを使って下さい。(プロバイダーがどこか、予約する前に聞いてみましょう)
・仮にホテルのインターネットプロバイダが、接続のためにソフトウェアのインストールを要求してきたとします。即座に接続を中止し、フロントに申し出て下さい。
・ホテルのインターネットを使って会社のネットワークに接続するなら、VPN を使って下さい。
・WAP2 で暗号化されていないWiFiは使わないで下さい。(WEPの暗号化は危険です。簡単にハッキングされます。詳細はこちらの記事をご覧下さい)
・ホテルのインターネットや公共のWi-Fiスポットの代わりに、3Gか4Gの接続ポイントを利用して下さい。
・ネット銀行やネットショッピングは、ホテルや公共のインターネットで、使わないで下さい。
・ウェブブラウザで、ポップアップを無効にして下さい。

FBIセキュリティガイドライン:ESETセキュリティブログ

出典:blog.eset.com
ESETロゴ:ESETセキュリティブログ
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