2012年12月13日木曜日

【2012年 セキュリティ10大ニュース】被害を知って来年への対策を!~年末最終号~

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2012年も残りあとわずか!
みなさん、今年1番ショッキングだったセキュリティニュースといえば
何が浮かびますか?

最近であれば、遠隔操作ウイルスによる誤認逮捕やオンライン金融詐欺など、
怖いニュースが後を絶たない1年間でしたよね(>_<)

今回の年末最終号では、
IPA(情報処理推進機構)の「2012年版 10大脅威」レポートをもとに
今年のニュースを振り返ります!
1年間の総まとめをして、来年に向けて備えましょう^^


【◎ 2012年版 10大脅威 の順位-IPA】
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1位 「機密情報が盗まれる!?新しいタイプの攻撃」
2位 「予測不能の災害発生!引き起こされた業務停止」
3位 「特定できぬ、共通思想集団による攻撃」
4位 「今もどこかで…更新忘れのクライアントソフトを狙った攻撃」
5位 「止まらない!ウェブサイトを狙った攻撃」
6位 「続々発覚、スマートフォンやタブレットを狙った攻撃」
7位 「大丈夫!?電子証明書に思わぬ落し穴」
8位 「身近に潜む魔の手・・・あなたの職場は大丈夫?」
9位 「危ない!アカウントの使いまわしが被害を拡大!」
10位「利用者情報の不適切な取扱いによる信用失墜」
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【1位:機密情報が盗まれる!?新しいタイプの攻撃】

2012年上半期は、2011年下半期と比べて「標的型メール攻撃」が、なんと約2倍に増加!
標的型攻撃メールに添付されたウイルスが、政府関係機関や報道機関のシステム内部に侵入し、
スパイ活動して、情報を盗み取る攻撃が多発しました。

この攻撃は、攻撃されていることに気付きにくいという、怖い特徴があります(>_<)
ウイルス対策ソフト、脆弱性対策など、脅威が入りにくいシステム環境を整えることが重要です!



















【2位:予測不能の災害発生!引き起こされた業務停止】


昨年発生した東日本大震災は、私たちの生活に大きな影響を与えました。
災害はいつ起きるかわかりません!
もし、自然災害や人為的災害によって、会社のITシステムが故障したり、
業務データが消失したら・・・?
場合によっては、次のような事態が引き起こされます><

・収入がなくなる
・利害関係者の事業に影響を与える
・顧客からの信用を失う

いつ起きるかわからない災害に備えて、緊急時の行動を計画しておくことなどが大切です!


【3位:特定できぬ、共通思想集団による攻撃】

2010年までの金銭目的とした攻撃から変わり、
2011年、2012年では、自分たちの主張を認めさせようとする、
共通的な思想を持つ集団による攻撃が大きくなりました。

代表的なものとしては、国際的なハッカー集団「Anonymous」(アノニマス)。
2012年6月末には、国会で可決した改正著作権法への抗議として
日本政府サイトなどが攻撃を受け、世間を騒がしました。













【4位:今もどこかで…更新忘れのクライアントソフトを狙った攻撃】


ここ数年、ソフトの脆弱性を狙った攻撃が後を絶ちません。
WindowsなどのOSよりも、JavaやAdobe Reader などのソフトウェアの脆弱性が
攻撃されるようになってきました。

脆弱性を悪用されると、パソコンがウイルスに感染したり、
パソコンやシステム内の情報が盗まれてしまう恐れがあります(>_<)

絶対必要なセキュリティ対策として、
『最新のバージョンにソフトを更新すること』をお忘れなく!












【5位:止まらない!ウェブサイトを狙った攻撃】


2012年はWebサイトの脆弱性を悪用する攻撃が多発!
改ざんされた正規Webサイトにアクセスした閲覧者が攻撃サイトに誘導され、
ウイルスを含む偽ソフトをダウンロードさせられるなどの被害が続出しました。

情報漏えいやウイルス感染などを防ぐため、
セキュリティアップデートを欠かさずおこなうことが重要です。













【6位:続々発覚、スマートフォンやタブレットを狙った攻撃】


個人情報がたくさん入っているスマートフォン。
利用者が年々増加するとともに、それを狙った攻撃も急増しています。

2012年第3四半期では、モバイル端末狙ったマルウェアが前四半期の2倍に増加!
特に「Android」は最も狙われているので、警戒が必要です!

今、スマートフォンやタブレットは、「盗難・紛失」「ウイルス・不正なアプリ」
「フィッシング詐欺」など、様々な脅威に囲まれています。


■ 被害にあわないための対策はこちら:
 ◎ IPAがまとめた「スマートフォンを安全に使用するための六箇条」 
  (1)  スマートフォンをアップデートする
  (2)  スマートフォンにおける改造行為を行わない
  (3)  信頼できる場所からアプリケーションをインストールする
  (4)  Android 端末では、アプリケーションをインストールする前に、アクセス許可を確認する
  (5)  セキュリティソフトを導入する
  (6)  スマートフォンを小さなパソコンと考え、パソコンと同様に管理する



【7位:大丈夫!?電子証明書に思わぬ落し穴】

Webサイトやソフトなどの信頼性を確認するための「電子証明書」。
管理不備により電子証明書が悪用されることがあるので
ユーザーは、Webサイトやソフトを利用する際に証明書の正当性を
確認することが大切です!


【8位:身近に潜む魔の手・・・あなたの職場は大丈夫?】


従業員や元従業員が企業のシステムを改ざんする、情報を漏えいさせるなど、
関係者による内部犯行にご注意を!


【9位:危ない!アカウントの使いまわしが被害を拡大!】


複数のWebサービスなどで、同じアカウント名やパスワードを
使い回している場合、そのうちの一か所でもアカウント情報が漏えいすると、
全てのWebサービスで芋づる式に「なりすまし」の被害にあってしまう可能性があります!

 ■ 被害にあわないための対策はこちら:
  ・ウイルス対策ソフトを導入し、定義ファイルを最新にする
  ・パソコンのOSやソフトなどの脆弱性を解消する
  ・金銭関係のWebサービスでは、他のWebサービスと異なるアカウントにする
  ・安易なパスワードを設定したり、紙に記述するなどの不適切な管理をしない



【10位:利用者情報の不適切な取扱いによる信用失墜】

スマートフォンやWebサイトにおいて、利用者の年齢や性別、現在位置、
コンテンツの閲覧履歴などの情報を扱うことで、いろんなサービスを提供できます。
でも、このような利用者情報は、扱い方によっては、利用者のプライバシーを
侵害することになりかねません。

サービス提供者は、「必要以上に利用者情報を収集しないこと」
「利用者にきちんと使用目的を伝えること」が絶対に必要です!


以上、2012年を振り返りつつ、10大脅威についてまとめましたが
いかがでしたでしょうか?
個人、企業、政府などをターゲットに、様々な脅威が存在していることが
よくわかります。

さらに詳しく10大脅威について知りたいという方は
下記URLにて、IPAの「2012年版 10大脅威」文書をご覧いただけます^^
全43ページのPDFで、イラストを使ってわかりやすく、3部構成でレポートされています。
無料でダウンロードできますので、ぜひご一読を♪

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 │ 【◎詳細記事】
 │ ……………………………………………… ∴∵∴‥∴∵   
 │ ・2012年版 10大脅威 変化・増大する脅威!
 │ http://www.ipa.go.jp/security/vuln/10threats2012.html
 │ ……………………………………………… ∴∵∴‥∴∵ 
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※上記ブログの画像は全てIPAサイトから引用しています。

【◎関連URL】
・2012年上半期セキュリティ最新動向
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1209/25/news01.html
・モバイル端末狙ったマルウェアが2倍に急増
http://www.computerworld.jp/topics/563/205739


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