2016年4月30日土曜日

スマホのセキュリティ〜スマホと電力のセット割をもっと調べてみました

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前回の記事 ( スマホのセキュリティ 電力自由化と合わせてプラン見直しを )では、スマホのプランを、電力会社のプランと合わせて考えてみることを書きました。
これまで、電力を購入する会社(国が定める一般電気事業者である北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、 関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力の10社)が地域独占的に決まっていて利用者は自由に選ぶことができなかったのですが、2016年4月から自由に電力会社が選べるようになりました。 既存の電力事業者からももちろん購入できますが、新電力(PPS)と呼ばれる小売電気事業者に登録された事業者からも電力を購入できます。 地域独占のため価格競争が生まれていなかった電力会社への料金支払いは、電力小売自由化により参入業者も増えてきていて、多種多様なプランが登場しています。

スマホを持っているのであれば、ぜひ検討頂きたいのが【「スマホ」と「電気」のセット割】です。プランをセット割に変更するだけで安くなる場合もあります。

■3大キャリアの方必見! キャリア別情報

キャリアと連動しているセット割プランだと、申し込むのは比較的簡単です。
auやソフトバンクだと、現在契約している電力会社の検針票を手元に準備し、インターネット経由で応募、キャリアの取次店などに持ち込みすれば申し込みができます。 (auでは電話でも申し込みができます。)
申し込む前に、キャリアのウェブサイトなどに用意されたシュミレーターを使うのもいいでしょう。

申し込み後は、家庭の電力メーターをスマートメータ-に取り換える工事が必要な場合もありますが、申し込んだ人の手を煩わせることなく新しいプランに切り替えることができます。
ドコモでは電力会社とのプランは用意されないのですが、電力利用に応じて「dポイント」というポイントで優遇されます。
※申込書類などは契約するプランの説明をご確認ください。

●NTTドコモのスマホユーザーの場合

NTTドコモは現時点(2月15日時点)で電力とのセットプランは発表されていませんが、中部電力、関西電力、東京ガス、大阪ガスなどと電力利用に応じて「dポイント」で連携しています。
「dカード」を持っている人であれば、中部電力利用で通常の2倍のポイントが付与されます。
大阪ガスの利用地域の方は、2017年4月に予定されているガス小売自由化のプランも検討の余地があります。

●auのスマホユーザーの場合

毎月の「auでんき」の利用料金に応じて最大5%相当が「au WALLETプリペイドカード」へキャッシュバックされる「auでんきセット割」があります。 電気をどのように使っているか確認する「auでんきアプリ」や請求書まとめサービスもあります。
「auでんき」のサイト
http://www.au.kddi.com/electricity/
「auでんき料金シュミレーション」
https://denki.auone.jp/simulation?medid=kddi&srcid=audenki&serial=0001

●ソフトバンクのスマホユーザーの場合

ソフトバンクと連携した電力会社としては、「TEPCO」「SBパワー」があります。
電気代をスマホ代と一緒に支払えたり、Tポイントと連動して電気代に応じてTポイントがたまったりします。そして、もしスマホを解約しても電気契約には影響なく利用できます。
「ソフトバンクでんき」のサイト ※シュミレーターもあります。 http://www.softbank.jp/energy/special/denki/

■「新電力トリプルセット割」

日経トレンディの2016年ヒット予測で第1位を獲得しました。
3大キャリアのみならず、さまざまな業界業種3つ以上を組み合わせたセットプランのことを指します。
「3人寄れば文殊の知恵」とは言いますが、セット割に関してはプランごとに特色があるので、プラン内容に納得できて安くなるようであれば買いでしょう。

■ここがポイント! 

●安さを狙うのは、ほどほどに

安値最優先ではなく、スマホやライフスタイルをよく考えて、セット割はほどほどに安くするのがよいでしょう。限りなく最安値を狙うと、自由度が低いプランを選んでしまうこともあるので、後で後悔するかもしれません。また、地域ごとにプランが設定しているので、望みのプラン内容が見つからない可能性もあります。

●全員が安くなるわけではない

新プランで宣伝されているプランに変更して支払いが安くなる人も多くいますが、利用状況や、解約時の違約金などにより、支払全体では安くならない場合もありますので、プランの宣伝文句を鵜呑みにせず、ご自身のライフスタイルに合ったプランを選ぶことが大切です。
プランの傾向としては、使用する電力が多くなれば安くなる額は大きくなりますが、すべての場面で支払いが安くなるわけではありません。
というのも、電力プラン自体の価格設定は、もともと電気の利用形態に合わせてプランが作られています。一般家庭には使用する電力が少なくても安定供給できるプランに、オール電化住宅や企業向けには、利用可能なアンペア数を増やした、電力を多く使う前提になったプランが設定されています。
電力を多く使う前提のプランでは、もともと多く電気を使ってもある程度安くなるように価格が設定されているので、電力小売自由化に伴う新プランが設定されたとしてもそれほど安くないか、逆に高くなってしまう場合もあります。
「お一人様」に合わせて設定されたプランなど、少人数を前提にされたプランだと、もともとコストがかかっているので支払いが高くなる場合もあります。

●解約の時はどうするの?

セット割プランは、複数の契約を一緒にしたものです。
契約や解約も一緒のタイミングになることが多いです。もし、解約となった場合に解約が可能な「更新月」が決められていれば、その時期以外での解約は制限されたり、違約金が発生したりします。場合によっては、解約したときに違約金が複数の契約分でかかることもあります。

●2017年4月にはガス小売自由化が計画されている

電力が自由化された後は、ガス小売自由化が検討されています。
現在ガス利用が多い方や、ガス会社のプランを検討したい方は、もう少し待つのも手ですね。

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