Facebook同様、Twitterもあなたがどのサイトにアクセスしたのかを知りたがっていて、あなたがサイトからサイトへとクリックしていくのを追跡するシステムを持っています。
・Twitterがこのようなユーザー追跡を行なっていたことを知っていましたか?
・あなたはそれをOKだと思いますか?
このシステムはかなりの長期間に渡って実施されてきたものです。(サードパーティーによるクロスサイトアドトラッキングシステムについて聞いたことがあるかもしれませんが、それらと同じものではありません。)
Webブラウザの「Do Not Track」機能については、現在Twitterが「パーソナライゼーション」と呼んでいるこのTwitter特有の追跡フォームをオフにする方法について話した後で、もっと詳しく見ることにしましょう。
■ Twitterのユーザー追跡をOFFにする方法
1. 使用しているWebブラウザでTwitterにアクセスし、ログインしていることを確認する
2. ブラウザウインドウ右上の人型マークのすぐ右にある小さな逆三角形をクリック(下の画像で赤丸で囲まれている部分)
3. ドロップダウンメニューから設定をクリック
4. 「ユーザー情報」上の「おすすめユーザーのカスタマイズ(下の画像では黄色の矢印で指されている)」までスクロールダウンする。「最近閲覧したウェブサイトを基にカスタマイズする」というチェックボックスがチェックされていないことを確認する
5. 一番下にスクロールし「変更を保存」をクリック
これで完了です。
すでにブラウザ上でTwitterにログインしているなら、こちらからダイレクトに設定ページに行けます。
■ ユーザー追跡機能をOFFにした時に利用できなくなる機能
「最近閲覧したウェブサイトを基にカスタマイズする」をOFFにした場合、利用できなくなる機能があることを認識しておきましょう。
この設定がONになっているとき、Twitterが収集し蓄積している情報の利用用途は「同じWebサイトにアクセスしたTwitterユーザーの多くにフォローされている人々」を、この情報に基づいてあなたに提案する機能を可能にしています。
この機能の理屈は簡単で、「われわれ(Twitter)にあなたと他のTwitterユーザーが訪れたサイトを追跡するのを許可してくだされば、同じサイトを訪問する傾向のある人たちを見つけることができます」というものです。
ですので、Twitterでフォローすべき人々を発見するのが難しい場合は、この機能が役に立ちます。
■ Twitterがユーザー追跡をする本当の意味は?
この機能を使うためにあなたがTwitterにデータを渡すのは、あなたのネットサーフィンに関する傾向の多量のデータ、マーケティング会社であれば手に入れるために金を払うような、価値あるデータです。
言い方を変えると「Twitterはあなた向けに別のコンテンツ、たとえば広告のようなものを開始するために使えるだろう」と推測できるものです。
選択はあなたに委ねられています。
そして、Twitterがこの選択についてdocumentation of this featureで明らかにしていることに対しては、敬意を示したいです。
この選択は、企業が個人情報を取り扱う際の指針として、アメリカでまとめられたFair Information Practice Principlesの第2項の一部に該当します。
Twitterが第一方針の「通知/注意」どおりにやっているのかどうかは、あなた次第です。
たとえば、Twitterが「Twitterエコシステム」と呼んでいるものの範囲内で、あなたのサイトアクセスを追跡していたということをご存知だったでしょうか。
■ Webブラウザの「Do Not Track機能」
「Twitterエコシステム」は、Twitterのボタンとウィジェットを統合したWebサイトである、と定義されています。
Twitterによると、あなたのWebブラウザで「Do Not Track(DNT)」の機能を使うと、他のクロスサイトトラッキングのブロックに加え、Twitterエコシステム内でのパーソナライゼーションのトラッキングもブロックされるということです。
(注)Firefox、Google Chrome、Internet Explorer 9のDo Not Track機能については、それぞれリンクを張っておきます。
Do Not Track機能はサイトがDNTコードをインストールしているときだけ機能することを憶えておきましょう。
またDNT機能はブラウザとデバイスに縛られた機能であることも覚えておきましょう。
ですので、DNT機能をオンにしていない友人のコンピュータとブラウザで、あなたがTwitterにログインし、Twitterのパーソナライゼーションをオンのままにしておいたとしたら、Twitterは自分のエコシステム内にあるWebサイトをあなたが訪問したときには、それを追跡することができるのです。
上にある画像は、Do Not Track Plusと呼ばれるフリーのブラウザ・アドオンのスクリーンショットで、あなたがどこかのサイトを訪れたときに現れるトラッキングの動作を示しています。
これは huffingtonpost.comを訪れたときものです (cnn.comでも非常に似た結果が見られる)。
■ エコトラッキング vs クロスサイトトラッキング vs オンサイトトラッキング
我々は「エコトラッキング」という言葉を、Twitterが「フォロー」の推薦をパーソナライズするのに使用しているボタンアンドウィジェット式の追跡方式の説明に使いたいと思います。
これは、さまざまな名前の「エコシステム」を作るためにボタンとウィジェットをたくさんのサイトにインストールしているFacebookやGoogleなど、他の企業が仕掛けているトラッキングシステムとまさに同じものです。
これは、単独のWebサイトがあなたの訪問に際して行う「トラッキング」とは非常に異なるものであることに注意が必要です。
たとえば、QVC.comやamazon.comのようなオンラインストアで買い物をすると、こういったサイトは、あなたが見た製品など、多くのものを内輪の目的から追跡します。この「内輪の追跡」を、彼女の店でお客に注意を払っている店員のようなものだと考えてみましょう。
エコトラッキングは、あなたがどの店を訪れるのか見るためにショッピングモールのなかをついてくる人に少し似ています。
そして、広告ネットワークやデータ周旋業者によって使用されるサードパーティーのクロスサイトトラッキングは、あなたがショッピングモールを出て図書館やその他の場所に行くときでさえも、ずっと誰かがつけてくるようなものなのです。
■ ユーザー追跡が本当にオンオフされているか信じるのはあなた次第
エコトラッキングは、まず間違いなくサードパーティーのトラッキングよりプライバシーに立ち入る部分は少ないだろうと推測できますが、一方では、あなたのネットサーフィンの癖について多くのデータを収集しており、これが信用問題を発生させます。
自分たちはデータを共有していないし、結果はまちがいなく非公開にしています。また○日後には削除している、と企業は言うことができるが、あなたはそれが真実で、また真実であり続けると信じなければなりません。
人生のその他の局面同様、信用は対価によって得られるべきものです。信用を得る方法の1つは、自分のしていることにをオープンにすることですが、Twitterはそれに熱心に取り組んでいるように見えます。
もちろん、インターネットは変化を続けるものであり、あなたはロナルド・レーガンが好んで引用したロシアの警句「信用しなさい、しかし確かめなさい」を親しんでいるかもしません。
巨万の富を扱うインターネット企業のこととなると、信じるのはあなた自身ですが、われわれは「確認する側」として、みなさんを助けるためにベストを尽くそうと思います。
出典:blog.eset.com