話題のWindows10、もうアップグレードしてしまいましたか?
Windows7やWindows8.1の方にとっては、アップグレードが無償でもありますし、気になる存在と思います。いままでアップグレードのたびにお金を払ってきた記憶が残っている方にとっては、アップグレードが無償になったことは大きなインパクトですね。
これまでOSは商品のような扱いだったのですが、今回からは「サービス」の扱いになっています。この夏の無償アップグレード出始めでいくらか不具合などは発生している模様ですが、これからは適宜アップデートをして、OSの品質や使い勝手が向上していくものと考えられます。
ここで、Windows10で話題の機能をいくつか見てみましょう。
スタートメニュー: しっかりと復活
Windows8でいったん消えてしまったスタートメニューは、Windows8のタイルの良さを保ちながら、はっきりと「スタート」がわかる作りになっています。スタートメニューはデスクトップからもタスクバーからも、もちろんスタートメニューからもプログラム実行ができ、使い勝手が向上しています。
ブラウザ: 初搭載のブラウザ「Microsoft Edge」
ブラウザはおそらく一番使用する機能でもあり、UI(ユーザーインターフェイス)でもあります。初めて搭載された「Microsoft Edge」と、プラグインなどの対応期間確保などのため「Internet Explorer11」も付属します。Adobe Flash PlayerもEdgeで使用できます。
ネットバンキング等をする方は、金融機関から「アップグレード待った!」がかかっていて気に掛かっていると思います。金融機関のWebシステムは、(Chromeでなく)InternetExplorerを基準にツールを開発していることが多く、「ブラウザが切り替え」となると対応に時間がかかってきますので、もう少し時間をみましょう。
また、EdgeはChromeからブックマークをインポートできるので、Edgeが気に入った場合、Chromeユーザーも大変興味をそそられることと思います。 もちろん、GoogleChromeなど多様のブラウザもインストールして利用できます。
Windows10は、まだ出始めの時期なので対応デバイスとの板挟みになってしまうドライバやユーティリティで、対応できている/できていないが混在しているのは仕方のないことかもしれません。
が、「OSごとの区切り」が無くなって「相互乗り入れ」ができるようになったのは便利ですね。
日本語変換: 現状、IMEしか使えない?
IMEの変換はもちろん利用できますが、変換機能が思い通りにならないといったことがあるようです。 例えば、ATOKでは現状はデスクトップアプリでしか利用できず、ユニバーサルアプリで未対応となっている部分があります。
アップグレードで発生する現象
Windows10になって、機能や使い勝手も向上し、アップグレードして体感できる早さも「さくさく」という印象になることが多いですが、実際にアップグレードされた方からは次のようなコメントも多く寄せられています。
- アップグレード作業に時間がかかる。丸1日かかったり、ヘタすると数日かかる。
- アップグレード後、(アップグレード後31日間は可能な)ダウングレードすると、データが消えてしまった。
- Windows8/8.1からのアップグレードは比較的安定しているようだが、Windows7からのアップグレードは不具合が多くなる傾向がある。
- 再起動で直る場合もあるが、行程に時間がかかったり、いくつかの不具合を経験している。
- ドライバやユーティリティ、アドオンツールが使えない事がある。
- Cortana(音声検索)が思ってたより使えるが、日本語で使いにくい。
- Windows Updateが全自動になったので、セキュリティ的には安心だが、アップデートすると不具合を起こすデータも取り込まれてしまう。
セキュリティ: 専用のソフトウェアを入れるべき
Windows8/8.1でも導入されていた「Microsoft Defender」や、指紋や光彩、顔を利用した生体認証である「Windows Hello」が採用されています。 Windows Helloはログイン時のセキュリティを高めるのには効果的ですが、Defenderは最低限のセキュリティ対策なので、追加するセキュリティが欲しいところです。
また、Windows10では「Bitlockerドライブ暗号化」に対応しているので、ハードディスクの暗号化が可能になっています。 さらに、Xbox Oneのゲームストリーミングにも対応していますが、ゲームストリーミングはセキュリティ面で「穴」を開けないといけないので、少し注意が必要です。
無償アップグレード期間は、Windows10としてもある程度「不安定な状態」とも言えるので、ウイルスの攻撃の対象になったり、改善を装った詐欺などが発生することが想定されます。 Windows10対応のウイルス対策ソフトやセキュリティソフトを個別にインストールしておいた方が安心です。