1年ほど前に、ネットショッピングをするにあたってのヒントをシェアしたところ思いのほか好評でした。そこで今年もぜひやろうということになり、2つのボーナスを加えました。参考になれば幸いです。
ぜひこのヒントを知人友人やご家族とシェアしてください。
■ 安全にネットショッピングを楽しむための簡単12チェックリスト
1. 機械を十分調整しておくこと
帰省のための長距離ドライブ前に車をチューンアップするように、ネットショッピング前にノートパソコンにも調整が必要かもしれません。ブラウザ、OS、セキュリティソフトなどを最新版にし、パッチをはって万全にしましょう。これらのことは無料でできるのです。
2. 見慣れない顔とはつきあわないこと
商品の説明・商品の扱い・納品期限の遵守などに定評のあるWebサイトだけから購入しましょう。納品期限が迫り来る中のショッピングで間違った商品が届いたり予定通り届かなかったりしたら、ギフトをあげないよりひどい状況に陥ります。
3. 異常なほどのお得情報には気をつけましょう
この話はうますぎるのではないかというオファーがあったら、特にそのシーズンのホットな商品が対象だとしたら、それはたぶん怪しいと思いましょう。安すぎる話は安易にのるにはリスクが高すぎます。
もちろんそういった業者がすべて詐欺とは申しませんが、セーブできる金がそのようなギャンブルめいた行為を正当化できるか、そのオファーを検索エンジンで検索して他の人々がどういっているかなどを確かめた上で決めてください。
4. 安全な取引を必ずする
ネットショップで決済するときには、標準となっているSSL環境で必ずするようにしましょう。httpsという文字がURLに表示されるので容易に判別できます。ブラウザウィンドウに鍵やキーのシンボルが表示される場合もあります。
SSLではクレジットカード情報などの重要情報を暗号化して盗まれないようにします。詐欺やトラブルといったキーワードと当該のサイト名を一緒に検索すればそのサイトでトラブルが発生しているかもわかります。
5. 緊急を要する依頼を受け取ったら、冷静に
迷惑メールはもちろん、SNS上の友人を装ったようなメールで「緊急を要する依頼」を受け取ったときには気をつけましょう。
英語であれ、流暢ではない言語で書かれたメールには特に注意が必要ですし、なんとなくしっくりこないおかしいメールの場合は特に注意が必要です。
その依頼が真実のものだと思ったときでも、リンクをクリックせず、URLを直接ブラウザーにうちこんでアクセスするようにしましょう。そうすることにより、偽のWebサイトに誘導されて個人情報をあやまって入力して盗まれ(その使い道は、さまざまなクレジットカード詐欺・税金詐欺・他の犯罪など幅広いです)悪用されるのを未然に防ぎます。
6. 脆弱なHotSpotやフリーWi-fiなどを使用しないこと
Wi-Fiでショピングする必要があるとき、個人情報が傍受されてぬきとられるなんて最悪です。戸外でWi-Fiを使用するときは、Private Tunnel 、Private Wi-Fi といったVPNサービスを使用することを検討したほうがいいでしょう(無料のVPNには帯域制限が通常あるので、ヘビーユーザーは有料になることを覚悟したほうがいいことを付け加えます)。
7. デビットカードはやめ、クレジットカードを使用
何かまずいことがおこり、返金を請求することになった場合、デビットカードよりクレジットカードの取引のほうが成功する確率があがります。
ネットでも店頭でもデビットカードのほうが加盟店手数料が低いため使用が歓迎される傾向がありますが、使用を控えたほうがいいと思います。クレジットカードのほうが、万が一の犯罪対策になります。
8. 詳細な情報収集依頼には警戒を
マルウェアの中には、情報収集フォームに追加的な情報収集の質問をすべりこませる能力があるようなものがあるので、取引のために必要な情報以外にいろいろ聞いてくる場合は警戒してください。花を注文するのに社会保障番号を聞いてくるような場合です。
そのような場合には取引を即刻中止し、マルウェア対策ソフトをすぐ検査するようにしてください。
9. 質問に答えたらお金がもらえるとは思わない
きちんとした満足度調査もたくさんありますが、「あなたはインターネットを使いますが?」といった、非常に簡単な質問に答えたら金品をあげますというようなポップアップ式の調査に出くわしたらすぐクローズして無視してください。
もし、注文したこともないプレミアムサービスから法外な請求書を受け取ったりしたくなければ、1,000ドルのギフトを受け取るために携帯番号を入力してくださいなどという質問に絶対乗ってはいけません。
10. クリスマスなどのイベントが終わっても油断しない
郵送であれメールであれ、新年になるとクレジットカードの請求書をあまりよく見なくなる傾向があります。こんなに使ってしまったという現実を直視したくない気持ちが働くのかもしれません。
しかし、もし詐欺にあっていたとすると、請求書にその端緒がみえるかもしれません。少なくとも請求書にざっと目をとおし、身に覚えのない取引がないかだけはチェックしましょう。
たとえば、ロシアに行った覚えもないし、知人もいないのにそこで取引したり送金されていたなどという取引が見つかったらただちに行動しないといけません。早ければ早いほど傷口は浅くてすみます。
11. 電子機器にはセキュリティパスワードをかけてください
ノートPC・タブレット・スマートフォンなどすべての電子機器にパスワードをかけてください。万が一盗まれても盗人にデータのアクセスは困難になります。セキュリティオプションの設定が容易な機器を選んでください。
パスワードは自分には容易でも他人には推測しがたいものにしてください。機器を使用しないと短時間でロックがかかる設定にしてください。休日には移動中にタクシーや飛行機に忘れる、あるいは友人にちょっと貸したところ意識せずにまずい使い方をされてしまうといったことがありえますが、そこから個人情報が次々盗まれて大変な思いをするといった悪夢のシナリオを未然に防ぐことができます。
12. データをバックアップすること
ノートPCやスハートフォンを盗まれたり紛失するという最悪のシナリオが起こったとしても、データバックアップをしていればずいぶんとそのダメージは軽減できます。
スマートフォンやPCにバックアップされていると思いますが、チェックしてください。コンピューターは外付けのハードディスクや、BackBlazeといったオンラインのバックアップサービスなどのいずれかに、願わくば両方にバックアップできていますか?
いかがでしょうか?
これらのアドバイスを意識していただけたら、安心して眠りにつけるようになるでしょう。
人生にはうまい話があるものですが、オンラインでも同じことです。特に、クリスマスシーズンや年末年始などイベント毎にそのような話がたくさんあると思います。
注意深くそのような情報に接することは退屈なことかもしれませんが、きっとその甲斐はあります。ショッピングをするのに時間が足りないと感じている大多数の人にとって、その上に詐欺的な請求に対処したり、うますぎる話にのってしまってどうしようかあれこれ考えたり、盗まれたデータをどう回復しようかなどと考え行動する時間があるはずはありません。
もしこのリスト以外にも安全なネットショッピングのヒントを考え付いたらぜひシェアしてください。
出典:blog.eset.com